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【茶の湯】抹茶の茶銘「昔」と「白」
において、抹茶の茶銘に「昔」がつくのは濃茶向け、「白」がつくのは薄茶向けという認識があるけれど、どのような経緯で使われるようになったのか?を書きました。
今回は、抹茶を扱うお茶屋さんでよく目にする「初昔」という茶銘について調べてみたことを書いてみたいと思います。
「茶壺に追われて」小山茂樹著 淡交社 2009 によると、
”「初昔」という銘は、小堀遠州により命銘された”とあります。
また、上林春松本店 オンラインショップ「御濃茶 初昔(はつむかし)」の商品説明の文章として、以下引用
”当時(江戸時代)、その年の初めの茶摘みで摘み採られた茶で碾いた抹茶のことをいう。初昔と後昔の銘は宇治茶師がそれぞれの家の筆頭のお茶銘としていた。” とあります。
「初昔」という茶銘は江戸時代に小堀遠州が命銘し、今でもさまざまなお茶屋さんで、優れた抹茶に茶銘として使われている ということだと推測できます。
そこで、今も「初昔」の茶銘をもつ抹茶を扱うお茶屋さんを幾つかご紹介したいと思います。
※各店オンラインショップ最小のグラム数の商品の金額(税込)を表記します。
※お茶屋さんによっては、グラム数が多くなるほど割安なお値段で提供しているところもあります。
※引用””は、「初昔」商品説明文です。
- 上林春松本店 「初昔」 20g缶 3,240円
”当時(江戸時代)、その年の初めの茶摘みで摘み採られた茶で碾いた抹茶のことをいう。初昔と後昔の銘は宇治茶師がそれぞれの家の筆頭のお茶銘としていた。” - 柳桜園 「初昔」 39g専用ブリキ缶 2,160円
- 升半 松柏園 「初昔」 20g箱入 1,620円
”宇治の上質な碾茶のみを使用し昔ながらの伝統製法である石臼にて毎日丹念に挽いています。高級抹茶 まろやかな甘みと旨み、深みのある味わいをお楽しみいただけます。できる限り挽きたてのお抹茶をお届けします。 濃茶・薄茶どちらにもお使いいただけます。” - 妙香園 「初昔」 20g 1,134円
”お濃茶、お薄茶でも大変おいしく召し上がって頂けます。
「初昔」は、八十八夜より数えて二十一日目に摘んだ茶を意味します。
(昔という文字は、二十一日と解字します)” - 一保堂茶舗 「初昔」 40g箱 648円
”抹茶特有のほろ苦さ”
思い当たるお茶屋さんを少し調べただけなので他にもあるかと思いますが、同じ茶銘「初昔」でもお茶屋さんによって様々なようです。
いつか味比べをしてみたいと思います。