娘が1歳前半の時期に家で育児をしながら、簿記3級の学習をしました。
その方法をお伝えしたいと思います。どなたかの参考になれば嬉しいです。
同時進行でFP3級も進めました。その学習方法については、
「1歳児のいる主婦のFP3級、2級合格学習方法」
をご覧いただけたらと思います。
FP3級の試験日は2021年5月23日(日)、簿記3級は6月13日(日)です。
簿記3級の学習方法
- 学習期間
- 試験日
- 学習教材
- 学習時間の確保
- かかった費用
- 学習手順
- 本試験、問題の内容・解く順番
1.学習期間
3ヶ月半(2021年3月〜)
2.試験日
2021年6月13日(日)158回
3.学習教材
クレアール WEB通信講座と、「日商簿記3級 まるっと完全予想問題集」
(1)クレアール3級パックWeb通信
SNSで評価が高いことから調べて選びました。
クレアールは、重要ポイントを抑えた内容でweb講義もわかりやすく、テキスト教材、問題集も充実。Web講義は1単元毎に丁度良い時間の長さ(15分〜30分前後)で目標試験日から1年は受講可能です。質問も様々な方法で随時できるなどフォローが充実している上に、受講料が破格です。
(2)「日商簿記3級 まるっと完全予想問題集」TAC簿記検定講座著
書店でいくつかの予想問題集を見比べて選びました。
この問題集は、資格の学校TAC簿記講座のオリジナル予想問題が12回分収載されており、1回ずつ本試験に合わせた体裁(A4サイズ、問題・答案用紙は抜き取り式)が取られているので、時間を計って問題を解くことで、本試験に近い演習が繰り返しできます。
3級試験の重要出題パターンが網羅されているので、問題の傾向や時間配分、本試験ではどの問題から解いていくと効率良く確実に得点を積み上げやすいか?などを、本番さながらに繰り返し解いていくことで見つけられました。
後からネットでこの問題集の口コミをみると、新試験で制限時間が2時間→1時間へ変更されたにも関わらず表記が修正されていないという誤りがあったとか、「予想問題」というわりに問題形式が対応しきれていなかった…との低い評価の口コミがありました。
ただ、問題自体は新試験に対応した1時間の問題構成になっていたので、私は特に気にすることもなく学習を進めました。(簿記の学習自体が初めてだったこともあり)
4.学習時間の確保
・朝、家族が起きる前の時間(1時間位は集中して取り組めるように確保)
・夜、娘が就寝後に30分〜1時間位
・FP3級の試験が終わってからは、その時間をフルに簿記の学習に確保。
※ FP3級(5月23日受験)と同時に学習を進めていたので、日中の隙間時間はFP3級の学習に割き、まとまった時間を簿記3級の学習に割くという風に時間の配分をしていました。
5.かかった費用(受験費用含む)
合計13,790円(税込)
(1)クレアール 3級パックWeb通信(9,620円/税込)
この価格は割引価格で、受講料は申し込み時期等により価格が異なるようです。
(2)問題集(1,320円/税込)
「日商簿記3級 まるっと完全予想問題集」 TAC簿記検定講座著
(3)受験費用(2,850円/税込)
日商簿記検定3級(158回)統一試験方式(ペーパーテスト)受験
6.学習手順
- クレアール 3級パックWeb通信 (9,620円/税込)に申し込む
- クレアール Web講義を受講する
- テキストブックの<例題>を最初からざっくり解く
- 「日商簿記3級 まるっと完全予想問題集」を解く
(1)クレアール3級パックWeb通信に申し込む
ネットから申し込んで教材が届くのを待つだけです。メールでWebのログイン情報なども届きます。
(2)クレアールWeb講義を受講する
1単元ごとに①〜③をワンセットにして学習を進める(目安時間:講義時間+30分〜)
①”講義ノート”に書き込みながらWeb講義を受講する。
②テキストブックの講義該当部分を読み返す(重要ポイントをマーカーで印をつけて復習すると学習内容が整理しやすかった)。
③問題集の講義に該当する部分の問題を解く。
…Web講義すべての受講が終わったら、
(3)テキストブックの<例題>を最初からざっくり解く
これは人により省略可能です。私は最初から解くことで忘れているところ、あやふやな部分を潰していきたくてそうしました。すぐにわかる問題は、答えを見て確認する程度にしたり、ひっかかる問題は”講義ノート”を見直して復習したりしました。
(4)「日商簿記3級 まるっと完全予想問題集」を解く
クレアールの教材セットの中にも数回分の過去問題冊子がありますが、私が受ける試験から新試験になったので、それに対応した予想問題集を購入して解くことにしました。
恥ずかしい話、クレアールで簿記の内容はなんとなく理解できた気でいたけれど、本番を想定した問題演習に慣れていなかったので、こちらの1回目(本番より優しい問題を集めた回)にも関わらず時間が全く足りず、50点位しかとれませんでした。
時間を気にせず解き進めた結果は70点がやっと。時間オーバーで解き終わっても合格ギリギリライン(簿記3級の合格は70点以上)で焦りました。ただ、解説を読むと「これクレーアールで学習したわ」と理解ができたのが救いでした。
得点が取れない理由は、
本試験の問題と出題パターンに慣れていないこと、解く時間がかかり過ぎること、1つの問題にこだわりすぎて時間配分ができていないことが要因でした。
対策として、
問題を解く過程のメモを簡素化したり、メモ書きの勘定科目名を省略したり、仕訳をメモせず直接回答用紙に書き込んだり、手数を省略できるところは省略することで、問題を解く時間を短縮させることができました。
予想問題集を本番を想定して時間を計り、解いていくことで出題パターンにも慣れ、時間配分も掴めてきます。
また、自分がいつも引っかかってしまう苦手な範囲や問題形式がわかるので、重点的にクレアールの教材に戻って復習をしました。
だんだんと解くスピードも上がり、問題にも慣れて、それに比例して得点も上がりました。
12回分解き終わった頃には、制限時間内(1時間)に終えることができ、90点以上とれるようになりました。
そのため本番では、「日商簿記3級 まるっと完全予想問題集」の13回目を解いている気持ちで焦らず取り組めたので、合格することができました。
7.本試験の問題の内容、解く順番
この回から統一試験方式が、ネット試験と同内容の新試験になりました。
試験時間 (旧)120分 → (新)60分
問題 (旧)大問5つ → (新)3つ
第1問目の仕訳問題数(旧)5問 →15問に増加
と、大きな変更がありました。
問題内容
大問1:仕訳問題が15問×3点(45点)
大問2:勘定記入・補助簿・適語補充の問題で、中問が2題(20点)
大問3:決算整理前残高試算表等が与えられ、決算処理を通じて決算整理後残高試算表や精算表、貸借対照表・損益計算書等を完成させる問題(35点)
解く順番
得点割合の大きい問題から順に
大問1→大問3→大問2という順に解いていきました。
大問1は、仕訳問題15問×3点(45点)
1問ずつ独立した問題なので、テンポよく解いていけます。苦手、ハマってしまい考えるのに時間がかかる…という場合は飛ばして次の問題に取組むこともできます。ただ、1問3点と得点配分が高いので、大問1の仕分け問題は確実に点数を重ねたい問題です。
大問3は、決算整理前残高試算表等が与えられ、決算処理を通じて決算整理後残高試算表や精算表、貸借対照表・損益計算書等を完成させる問題(35点)
仕訳を積み重ねて集計するテクニックが必要ですが、表を完成できなかったとしても部分点が得られます。全て解くのに時間はかかりますが、大問3だけで35点配分されているので、時間を割いてもしっかり取組みたいところ。
大問1(45点)、大問3(35点)なので、ここまで解いて80点の配分です。残りの大問2まで万が一時間が足りず手が回らなくても、大問1、大問3をしっかり解けていたら、合格点70点は狙えます。
大問2は、勘定記入・補助簿・適語補充の問題です。中問が2題(20点)
大問1、大問3まで解けたら、大問2は焦らずに得点を積み重ねるつもりで解きます。
以上の方法で進めて日商簿記3級に合格することができました。
学習を進めた数ヶ月間は、自分の生活を見直す時間でもありました。大変ではありましたが、充実した数ヶ月でした。